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御寺泉涌寺塔頭 即成院 公式サイト
京都市東山区寺山内町28

この度、音楽家の登竜門として名高い毎日新聞社主催の第67 回全日本学生音楽コンクール(高校
の部)で各部門の第1位受賞者に、即成院と仏縁深い全国の経済人から有志を募り、「音楽奉納・京都研修」を贈ります。
若き音楽家が、良き日本人として主体性を確立して世界に羽ばたけるよう、音楽だけでなく、日本に息づく文化・伝統・歴史に触れ、身をもって体験することで、生きた経験として世界に発信していただけることと思います。
今後の若き才能の発展と、皆様のますますのご活躍を祈念申し上げます。合掌
平成26年4月24日
御寺 泉涌寺 塔頭 即成院 住職 平野雅章

平成25年4月24日〈水〉14:40 開場 15:00 開演

I部
ご 挨 拶:毎日新聞社
祝 詞:企画室 篁・U.S.A.
音楽奉納のための献花 演奏:佐藤勝重
清 浄:平野雅章〈即成院 住職〉
音楽奉納:第 66 回全日本学生音楽コンクール(高校の部)第1位受賞者
奉納演奏:佐藤勝重〈ピアニスト〉 ※クラビノーバ使用

II部 16:55~
祝 詞:篠信治〈ホテル日航プリンセス京都 代表取締役社長〉
感謝状贈呈 奉納演奏とお話『世界に羽ばたく』:上原まり〈筑前琵琶奏者〉

「音楽奉納・京都研修」の提案理由

我家は、5分と離れていないところに武蔵野音楽大学があります。この大学では、世界各国から演奏者を客員教授として招いています。
今から37年前のことですが、当時、旧ユーゴスラビア人のオペラ歌手も客員として大学の近くに住んでいました。私の子ども達が彼女と仲良くなり、帰国するまでの10年間、家族で交流を深めました。帰国に際し、息子が通う地元の中学校へ、「700名の生徒のうち一人でも聴いて楽しかったと言ってくれたら、意味がある」と言って、コンサートを贈ってくれました。翌年、26歳でリスト音楽院教授となったハンガリー人のヴァイオリニスト一家が帰国する前に、やはり同じ中学校でコンサートを致しました。
実は、この時代の中学校は荒れていたのです。演奏後、アンコールで校歌を丁寧に弾く姿に、生徒たちは驚き、これまで音楽の授業で、声を出して歌ったことのなかった男子生徒が歌うようになり、学内で合唱コンクールができるようになり、卒業式では、生徒の発案で音楽による卒業式が行われました。後の話ですが、このコンサートを報じた新聞を読んだ、当時のハンガリー大使が、ご夫妻を招いた夕食会で「日本によい贈り物をしてくれました。誇りに思います」と、直々に御礼を言われたそうです。こうした間にも、友達が友達を呼んで、ドイツ、ポーランド、イタリア、イギリス、内モンゴル等の方たちが遊びに来てくれました。特に、実業家のアメリカ人一家との交流は、親子共に年齢が近く、子供たちは毎日遊んでいました。その間、親は、趣味の話から始まって、子育て、政治、経済、文化と話題はつきませんでした。様々な話に共感したり、違いを知ったりと、本音で話し、お正月からクリスマスまで、お互いの国の季節の伝統行事を一緒に遊び、楽しみました。細やかな草の根国際交流する中で、いくつか気になる共通点に気づきました。

①ギブ&テイク(自国の歴史や文化を語る)
留学先で、音楽を教えて頂くのですから、お返しに、自国の歴史や文化を語り、身近な日本の四季の行事などを話、伝えることは大切です。

②宗教について
日頃、日本人同士の付き合いに出てこない話題だと思いますが、外国の方から「あなたは何の宗教を信じていますか?」という質問を受けます。私たち大方の日本人は、堂々と?「無宗教です」と言いませんか?実は、私はそう言いました。しかし、その質問の真意は、「お互いの信仰が違うことは問題にはならないけれど、その人の考え方の核となる物差しを知っている方が理解が深まるし、自分の意見を持っている人の方が、より魅力的だと思う」ということだと教わりました。宗教の質問が、このように導かれる、身近な質問とは思いませんでした。

③社会貢献、還元することは当たり前
社会的に立派になったらそうします、と言う人もいますが、どうでしょうか。今の自分にできることを発表し、伝えることも、とても大切で、若いうちからできることがあります。母校や地元の幼稚園、老人ホーム、病院などに出向いての演奏会など、小さなことから積み重ねてほしいと思います。控えめであることとは、また別の次元と考えています。

④新聞を読むこと、異分野の人と交流すること
これはテレビで見た受け売りの話ですが…ある日本を代表する世界的メーカーの社長が、チャイコフスキーコンクールで優勝した若手ヴァイオリニストを連れて、ジュリアード音楽院の名ヴァイオリニスト、アイザック・スターンさんを訪ねました。そこでは、ヴァイオリンの話は一切なく、「あなたは新聞を読んでいますか?」と一言尋ねられたそうです。
アイザック・スターンさんのこの一言は、誠実に生きようとする全ての人に通じることではないかと、私は大変感動いたしました。聴く者の心を揺さぶるような演奏者は、新聞を通じて世界に目を向け、異分野の人たちとの交流を持ち、陰ながら己を養う努力をされていることを知りました。この番組を見て、私は、それまでに出会った外国の友人が残してくれた話と重なって、このことを若い方に伝えたいと思ってきました。才能に恵まれ、これから世界に羽ばたく受賞者の方には、是非、生かして頂きたいと思い、この度の「音楽奉納・京都研修」を思いつきました。
千年前からある“仏さまのオーケストラ”への音楽奉納。神社や仏閣、源氏物語の舞台となった京都御所を特別拝見。異分野で活躍される大先輩のお話。一世代上の先輩との交流など。次の飛躍に必ずや役立つことを信じて、ご提案いたします。

企画室 篁・U.S.A.
榎戸 敬子

Ⅰ部

ご挨拶:毎日新聞社
音楽法要のための献花:ご来賓代表 関係者代表 演奏:佐藤 勝重
祝 詞:企画室 篁・U.S.A.
清 浄:平野 雅章〈即成院 住職〉
音楽奉納:第67回全日本学生音楽コンクール(高校の部)第1位受賞者
佐藤 勝重〈ピアニスト〉
「毎日希望奨学金」贈呈:即成院 ホテル日航プリンセス京都 企画室 篁・U.S.A.より

音楽奉納プログラム

佐藤 晴真 〈チェロ〉 東京藝術大学音楽学部附属高校2年
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8から第1楽章

上原 琢矢 〈ピアノ〉 長崎県立鳴滝高校2年
リスト:愛の夢 第3番

鈴木 美良乃 〈フルート〉 東京藝術大学音楽学部1年
ドビュッシー:シリンクス イベール:無伴奏フルートのための小品

西田 昂平 〈声楽〉 東京藝術大学音楽学部1年 伴奏:西田 百花
瀧 廉太郎:荒城の月 ヘンデル:オンブラ・マイ・フ

宮﨑 真莉子 〈バイオリン〉 桐朋女子高校音楽科3年
パガニーニ:24のカプリース Op.1から第13番 変ロ長調

宮﨑 真実子 〈バイオリン〉 桐朋女子高校音楽科3年
パガニーニ:24のカプリース Op.1から第22番 ヘ長調

宮﨑 真莉子 宮﨑 真実子
サラサーテ:ナヴァラ Op.33

佐藤 勝重
ビゼー:ノクターン No.1
日下部 満三:ショパン先生
スクリャービン:左手の為のノクターン

Ⅱ部

ご来賓紹介
奉納演奏とお話『世界に羽ばたく』:三好 芫山〈尺八奏者〉
感謝状贈呈:毎日新聞社より「仏さまのオーケストラ」護持会へ
祝 詞:篠 信治〈ホテル日航プリンセス京都 代表取締役社長〉

感謝状贈呈

感謝状
貴殿は全日本学生音楽コンクール高校の部受賞者による音楽奉納コンサートの開催 に対し深いご理解とご協力を賜りその実現にご尽力をいただきました。
よってここに感謝状を贈り謝意を表します。

平成26年4月23日
毎日新聞社

祝詞

御寺 泉涌寺 塔頭 即成院
ご住職 平野雅章 様
「音楽奉納 全日本学生音楽コンクール受賞者演奏会 in 仏さまのオーケストラ即成院」のご開催、誠におめでとうございます。
開催にあたり、平野雅章ご住職様をはじめ、関係各位のご尽力に心から敬意を表します。
本日ご参集の皆様方が、美しい音楽とともに素敵なお時間を過ごされますことと、若い学生の受賞者の皆様方の今後ますますのご活躍を心から祈念し、メッセージとさせて頂きます。
平成26年4月23日
参議院議員 福山哲郎

祝詞

日頃は皆様方には大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
まずは、先ほど音楽奉納をして頂きました、全日本学生音楽コンクール高校の部において第一位受 賞された皆様に対しあらためてお祝いを申し上げます。また、左手のみで演奏するなど、素晴らしい 演奏をご披露頂きました佐藤様、本当にありがとうございました。
まずは、只今の演奏を聴いて私は感動いたしました。日頃はコンサートホール等で行う演奏とは違 って、この仏さまのオーケストラの前で演奏されるという経験は皆様にとって非常に特別で感動的な ものであったのではないでしょうか。
私が感動した理由は、皆様が非常に素晴らしい演奏をされたことだけではなく、ミスもなく演奏さ れたその背景にある皆様のこれまでのご努力、ご苦労は大変なものであると感じた事。そしてお一人 お一人の立ち振る舞いが大変素敵で、仏様の前に行く姿、演奏をしている姿、また終わってからの戻 る姿を拝見し、どこでこんな人生経験をされたのかと思えるくらいに、堂々としていて心から素晴ら しいと感じました。本当に皆様は日本の宝物だと思います。
この企画は「音楽奉納と京都研修」という形でスタートした訳ですが、2 年前の 10 月に企画室 篁・ U.S.A.代表の榎戸敬子様から声を掛けられまして、即成院の平野ご住職様、毎日新聞の皆様、そして 私どもが集まり打合せを行いました。その時話に出たのは、全日本のナンバーワンの皆様が今後どの ように活躍されるのかを考えた際、日本にとどまらず世界に向けて羽ばたいていく希望に満ちた皆様 だということでした。そして海外に行きますと必ず待ち受けているのが、「日本はどういう国なの? どうゆう歴史があるの?どうゆう文化があるの?」と問いかけられる事です。そこで、神社仏閣が 7200 箇所もある京都の地において、日本の伝統・歴史・文化の一端を皆様から語って頂くことが出 来れば、この「音楽奉納と京都研修」が活かされた意義の有る研修になるのではないかと考えた訳で す。そして、今年 2 回目の「音楽奉納と京都研修」を迎え、これはずっと継続しなければならない と思った次第でございます。
皆様はまだ学生でこれからの輝かしい将来に向け、無限の可能性を信じ、志高く人生を歩んで頂 きたいと思っております。その中で、必ず苦労や困難が待ち受けていると思いますが、その苦労や困 難は必ず人を成長させる糧になります。人間は、苦労や努力を通じて人間としての味わいを深くして いくわけであります。是非、皆様には苦労や困難に正面から立ち向かい、世界のナンバーワンを目指 して精進して頂きたいと心から願っております。
最後になりますが、本日お集まり頂きました皆様方のご健康・ご多幸をご祈念申し上げ、私のお祝 いの挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

平成26年4月23日
ホテル日航プリンセス京都 代表取締役社長 篠 信治

出演者略歴

三好 芫山 尺八
京都生まれ。幼少の頃より、富井舜山に師事。母で箏曲家、三好敦子の影響で、高校生の頃より演奏活動を行う。レパートリーは、古典曲がベースであるが、ポップス、ジャズ等、西洋音楽との共演も多く、幅の広い演奏家である。門人の育成にも力を注ぎ、多くの演奏家を育てる一方、外務省からの派遣(国際交流)で各国において日本伝統文化の紹介を行なっている。
近年は、CD 制作やイベントプロデューサーとして活躍する中で、尺八の資料保存などを目的としたNPO法人「日本尺八協会」を設立し、初代理事長に就任している。日本を代表する尺八演奏家である。

佐藤 勝重
第 41 回全日本学生音楽コンクール・ピアノ部門(中学校)優勝。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席で卒業後渡仏。その後パリ国立高等音楽院を1等賞、 パリ・エコール・ノルマル音楽院の高等演奏家課程を賞賛つき満場一致で卒業。この間、国内外のコンクールに優勝する傍ら数多くのコンサートに出演。
12 年間の在仏を経て帰国後、ソロを初め数々のコンサートに出演。音楽雑誌への執筆やセミナーでの講義、コンクールの審査員なども行い、桐朋学園音楽大学、昭和音楽大学にて後進の 指導にあたる。ソロCD『ノクチュルヌ ~ピアノ音楽史を彩った夜想曲の系譜~』が“レコー ド芸術”2013 年2月号「器楽部門特選盤」に選ばれた。

京都研修

4月24日〈木〉
10:30 京都御所特別参観
12:00 昼食 ゆどうふの順正 生湯葉・湯豆腐懐石
13:45 平安佛所工房、作品展見学
    佛師 江里康慧・戴金 人間国宝 故 江里佐代子
15:25 清水寺 特別参拝
    講堂内 仏足跡特別参拝並びに散華
    成就院庭園 特別参拝
    本堂並びに清水の舞台へご案内
    清水寺門前町散策
17:45 ホテル日航プリンセス京都にて解散式
18:30 京都駅八条口解散

掲載された記事

毎⽇日新聞 朝刊

毎⽇日⼩小学⽣生新聞

<音楽奉納、研修の様子>

<音楽奉納・京都研修を終えて>

上原琢矢(ピアノ)
このたびは音楽を奉納するという貴重な機会を頂き、また、京都御所や工房の見学など、京都ならではの研修を受けさせて頂き本当に有り難うございました。
音楽奉納と研修を通して自分が日本に生まれた事の価値に改めて気づかされ、日本の文化や歴史について自分の言葉で語る事ができるようになりたいと強く思うようになりました。
平安佛所工房で、部屋の壁に『伝統とは精神の継承』と書かれた紙がひっそりと貼られていたのがとても印象に残っています。
道はそれぞれ違っても、その道を極めようとする過程には共通する部分もあるように感じました。
何かを受け継ぎ、受け継いだものを次へ繋げる責任の重さを知り、身の引き締まる思いでした。
クラシック音楽は元々ヨーロッパで生まれた音楽ですが、日本人である僕がクラシック音楽を演奏するにあたっては、あくまでも自分というフィルターを通して音楽を理解しますし、理解したものを表現する事になります。
自分自身の内面的な足場がしっかりしていなければ、他の国の文化を深く理解する事も、それを表現する事もきっと難しいでしょう。
佛師の江里さんが、日本人は何かを突き詰める力に長けているという意味のお話をされていましたが、内面的な足場をしっかり固め、ひたむきに努力を重ねていく事が、その“突き詰める”という事に繋がっていくのではないかという気がします。
僕は、これからも常に向上心を忘れず貪欲に色々な事を学んでいくつもりです。周りの人や社会に対して、今の自分にできる事を探す姿勢も大切にしながら、よりいっそう音楽の道に精進していこうと思っています。

鈴木 美良乃(フルート)
私はこの度、京都の即成院において音楽奉納、京都研修に参加しました。そして、歴史ある即成院で仏様の前で演奏するという貴重な機会をいただく事ができました。私にとって京都を訪れるのは初めての事でしたが、日本の歴史を強く感じるとても素敵な街でした。
即成院では、二十五体の仏様を前にし、千年の歴史を越えた何か特別な時の流れを感じました。私はこれまでいろいろな場所で演奏してきましたが、今までにない緊張感を覚えました。今回演奏した曲の一つでドビュッシーの『シリンクス』という曲があります。この曲は、ギリシア神話が基になった作品で、牧神パンが美しい妖精シリンクスへの思いを笛で表している曲ですが、即成院の二十五体の仏様も一体一体楽器を持って何かを訴えているということは、国や時代が違っていても、言葉にできないものを表現するという点は共通しているように思いました。
京都研修では、若い世代の演奏家たちが世界に目を向ける前にまず日本の事を学ぶということを目的とし、京都御所、平安佛所工房、清水寺を訪問させていただきました。中でも印象に残ったのは、平安佛所工房の佛師である江里さんのお話でした。截金という技術はもともと中国から伝わったもので、それを日本人は匠な技術と感性で世界に広めたそうです。それは、西洋の楽器で西洋の曲を演奏する私たちと通ずるものがあり、日本の精神文化を世界に広めていくことが私たちの使命であると感じました。
今回の経験を通して、多くの刺激を受け、人としての見識を深めることができました。そして、これを今後の音楽活動に生かしたいと思います。
最後に、この企画を提案してくださった榎戸様をはじめ、関係者の皆様、共演者の皆様に深く感謝と御礼申し上げます。

佐藤晴真(チェロ)
京都研修では貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
4 月23 日の即成院音楽奉納では一番奥の内陣という阿弥陀如来・二十五菩薩像の前でチェロを弾かせていただきました。
この内陣に入った時、ここの空気が他と全く違うことに驚きました。
京都に行く前の世界史の授業で、欧米と日本の「自我」の捉え方の違いについて習ったのですが、この静寂な空気の中に入っていると、仏教の「無」という言葉が自然と頭に浮かびました。演奏する時はいつも「無」の状態で演奏できたらな・・と思っていますが、内陣のこの空気を忘れないようにしたいです。今はまだできませんが、いつか本当に「無」の状態で演奏したいと思います。
他にもいろいろ心に残ったことはありますが、特に印象深かった事は、清水寺の大西晶允さんのお話でした。
それは、自分の身の回りでほっとできるもの、和むもの、癒されるもの、そのすべてがその人にとっての仏様であるという考え方です。また、手を合わせる合掌の意味を尋ねると、それは、手を合わせることで、相手の中の仏様に敬意を示しているのだと教えてくださいました。
宗教のことはあまり詳しくはありませんが、仏教は他の宗教に比べてとても大らかで優しい宗教だという気がします。
そんな文化を持つ日本に生まれ育ち、ヨーロッパのクラシック音楽を勉強するということはどういうことなのか、という事をこれからも考えていきたいと思います。

宮崎真莉子(バイオリン)
昨年十二月二日は私にとって忘れられない日になりました。小学校からチャレンジし続けた「全日本学生音楽コンクール」の全国大会で、一緒に出場した妹の真実子と一位二位になる事ができました。
その後、毎日新聞社様から京都の「即成院」というお寺での演奏会、「音楽奉納」のご案内を戴きました。姉妹での参加のご案内でした。京都は私が子供の頃から何度か訪れた土地です。暫くぶりの京都は即成院での二十六体の仏様の前での「音楽奉納」でした。仏様の多くは楽器を演奏するお姿だそうです。姉妹での参加ということで、デュオに決め、そしてむしろ寺院の雰囲気と少し違う、軽快なサラサーテのナヴァラを演奏する事としました。
ホールでの演奏と違いお寺の雰囲気の中での演奏は、心が豊かになり大変貴重な経験になりました。
翌日は、京都御所をはじめ平安佛所工房、清水寺などを見学、高校生の自分たちには中々体験出来ない事を体験させて頂きました。
将来、私が海外の演奏家と接する機会があれば、今回の研修で学ばせて戴いた、この音楽方法の主旨でもある、我国の歴史、文化等を正しく伝える事ができるよう努力、精進していきたいと思います。
最後になりましたが、今回の「音楽奉納」に際しまして、二日間にわたってお世話くださいました即成院のご住職様をはじめ、毎日新聞社様、ホテル日航プリンセス京都様、榎戸様、その他の皆様方に御礼を申し上げまして感想文にかえさせて戴きます。
ありがとうございました。

宮崎真実子(バイオリン)
昨年十二月、毎日新聞社様から京都即成院での音楽奉納・京都研修のご案内を戴きました。古い歴史を持つ京都のお寺での演奏、音楽の奉納を行い、同時に京都の地で日本の伝統、歴史、文化を学ぶというのが、その目的ということでした。
京都への出発日の四月二十三日は、アメリカのオバマ大統領の来日と重なり、警備が厳しく予定通りの時間に京都へ着けるか心配でしたが、特に問題なく到着する事ができました。
京都での行動は、初日が即成院ご本堂での演奏、翌日は京都御所、平安佛所工房、清水寺等の見学でした。
初日の音楽奉納では、お寺のイメージとはちょっと違った雰囲気の軽快な曲ナヴァラを演奏する事にしました。お寺のご本堂で二十六体の仏様の前での演奏という中々体験出来ない貴重な経験でしたが、無事に演奏を終える事ができました。
二日目の御所ほかの見学では、関係者の皆様のご説明を受けながら、日本の歴史、文化等の一端に触れる事ができました。
今回の研修を機に、日本の歴史、文化を正しく理解し、今後もし私が海外に出る事があれば、また海外の方々と交流する機会があれば、今回その一端を学ばせていただいた歴史文化を正しく相手に伝える事が出来るように努力して参りたいと思います。
昨年の全日本学生コンクールでは思いがけず、姉妹で一、二位を獲得する事が出来ました。今後も二人で足並みを揃えてレッスンに励み飛躍を目指したいと思います。
今回の研修は、必ずや自分の将来に役に立ってくれるものと確信しています。お世話くださいました即成院のご住職様、毎日新聞社様ほか関係者の皆様方、誠にありがとうございました。